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32.Season2美里1区高齢者クラブ「対話で楽しむアート鑑賞」出前講座

公開日:2020年10月12日 最終更新日:2023年01月13日
タイトル
32.Season2美里1区高齢者クラブ     「対話で楽しむアート鑑賞」出前講座

詳細

2020年10月4日(日)10:45~12:00
美里1区区民会館 1階にて「対話で楽しむアート鑑賞会」を行いました。

高齢者クラブの会合後に講座として開催。
男性10人女性5人、見学者男性1人
参加者はコロナ禍の中では、ほぼ定員人数で、多くの方に参加いただきました。

この美里地区は昨年美里交流館で出前講座、今年の8月には子ども会の鑑賞会をさせて頂くなど、継続した活動が続いています。

内容は
いつもの様に豊田市美術館のアピールと
、リクエストのあった挙母村(今の豊田市)出身「牧野義雄」と「山本丘人」をとり上げました。

牧野義雄≪ピカデリーサーカスの夜景≫は8月に、ここ美里1区の子ども会の鑑賞会で取上げたところ、
「郷土の作家なのに知らなかった。」
「豊田出身にこんなに素晴らしい作家かいたのか!」
と驚いたという意見が多く、高齢者クラブでもぜひ紹介して欲しいとのリクエストが有りました。

牧野義男の事を知って頂くために子供用に作った紙芝居の文章を大人バージョンに急遽変更。
分かりやすかった、という意見もありましたが、紙芝居では子供だましで物足りないとの意見もありました。
牧野義男はこれからも取り上げていきたいので、作品の鑑賞がメインの中、作家の事をどのように伝えていくのは課題となりました。

牧野義男
≪ピカデリーサーカスの夜景≫
の対話による鑑賞の中で、今までにない面白い感想、意見が出ました。
左下の馬車に乗った人がマスクしている。との意見。
そう言われてみれば口元に白い四角い物が・・・。そういう目で他の人物を見ると、他にもマスクをしている人がいるとおっしゃる参加者もいました。
今から113年前のロンドンでマスクが有ったかどうかは分かりませんが、今まで何度も鑑賞会で取り上げた作品なのに一度もマスクの話は出てきませんでした。コロナ禍でのマスクの存在が影響しているのでしょうか?
今の日常に照らし合わせて作品を語ることが出来ましたが、思いもよらない意見にこちらもびっくりしつつも楽しかったです。
霧の魅力を表現したこの作品ですが、この時代のロンドンの霧はロマンティックな物ではなく、産業革命による石炭のスモックであったことから、マスクも有りだったのかもしれなという話に、皆さん笑い声が出ました。

山本丘人
≪海の微風≫
この作品は10/17~の「開館25周年記念コレクション展VISON|いま見える景色」展示予定作品
画面の女性について、自由に語ってもらいました。
男性は若い女性という意見。
女性はまだ子供、何故なら帯が兵児帯、着物の柄が大きな花で子供っぽいなど、女性陣は着物などを細かく見ておりなかなか厳しい観察眼。
空、海、田畑、お庭、の美しい景色。その景色が大好きでゆったり見ている少女。
いえいえ、田畑のあぜ道を登って帰って来る父親を今か今かと待っている少女。
参加者はそれぞれ違った見方をお話してくださいました。
同じ作品を見ても、1人1人違う感想を語るのが、対話型鑑賞の楽しい所です。

この情報は、「豊田市美術館ガイドボランティア自主グループ 「アートフレンド」」により登録されました。

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